私がコーヒーを飲み始めたのは、実は小学校の頃からです。大正生まれの母がハイカラな人で、息子である私にもコーヒーを飲ませてくれました。喫茶店のレギュラーコーヒーではなく、家でインスタントーコーヒーでしたが。今思えば砂糖とミルク(クリープ)をいっぱい入れて飲んでいました。
時は流れ大学生になったころには、家でも外でもレギュラーコーヒーを飲むようになりました。京都で赤い缶の粉を買って家で入れるようになったのが最初です。専門学校に入ってから通学経路が一緒のコーヒー好きの友人ができ、よく帰りに難波の色々なコーヒー店でコーヒーを飲んでいました。この頃体の弱かった母に家で美味しいコーヒーを飲ませたくてミルとコーヒーも豆で買って家で挽いて飲み始めました。
写真のメリタのミルはその時に買ったものでもう30年以上使用しています。挽く粗さは調整ができず細挽き専用です。
ちなみに最初に豆を買った場所は阪神百貨店のフードコーナーの有名ないか焼き店の奥にありました。それからは時々色々な所で焙煎した豆を買うようになりました。働くようになってからはなかなか豆を挽いてまで飲む機会がなく、その頃から出始めたモンカフェのようなドリップコーヒーを飲むようになりました。
いよいよ本題です。心身の不調で早期退職した私は、また豆を挽いてコーヒーを飲むようになりました。以前から日本橋へパソコンの部品を買いに行ったとき黒門市場で生豆を売っている店(グリーンビーンズパーラー)があり気になっていました。ある日パソコン部品ではなく黒門市場に鰹田麩(かつおでんぶ)を買いに行った時に思い切って豆を買いました。
衝撃でした、なんと香り高いコーヒーなのだろうかと。家でもこのような本格的コーヒーが飲めるのだと。そして色々とネットで調べて焙煎の重要性を知りました。しかしながら、日本橋は現住所から遠くなかなか買いに行けませんでした。そんな時奥さんが、家から自転車で15分ぐらいのところに生豆を焙煎して売っているお店があるのを教えてくれました。それが「煎りたてハマ珈琲」店でした。そこでまた新たな出会いがありましたそれが『煎りたて珈琲教室』です。この教室でコーヒーの基本的なことや立て方、自家焙煎の方法等を習いました。